ボストン・ローガン空港(その2)

ボストンの港の向こうにあるローガン空港は、9.11テロ事件以来有名になった。テロ達がこの空港から乗り込んだからだ。
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私はこの事件をはさんでこの空港を利用した。事件のあと、一年弱後の空港は当然の事だが警備は厳しかった。搭乗するにも手荷物はもちろん預ける荷物も検査される。靴の踵までチェックされる者、上半身をばんざいさせられている者、さまざまである。人により違うがその判断基準は良く分らない。家族無しの中年ぐらいまでの人は厳しくチェックされる。面白いのは日本と違って皆一律公平では無いのです。
私の預ける荷物がレントゲンか何かの検査に引っかかり、係員が英語なのでよく分らないが、開けて見るとか言い出した。私のトランクは鍵の調子が悪く、昨夜やっと閉めバンドを厳重にかけた事を思い出しどうも渋い顔をしたらしい。それを係員は見逃さなかった、私のそばに大男が二人すーと寄って来てそばに立つ、私の瞬時の行動を制御するつもりらしい。「鍵の調子が悪く二度と閉まらないかも知れない、その時は責任持ってくれるか?」と言ったが私の英語では微妙な所が全然通じない。しかたなくOKした。係員は中を開け、ビタミンサプリメントのビンをかざしこれだと言った。これが検査に引っかかるのは向こうでは分っているらしかった。係員はOKと言ってニコッと笑う。そして手際よく荷物を詰めなおし鍵まで掛けてくれた。憎らしいことに鍵はいとも簡単に締まった。係員はニヤッと笑った。私の英語も少しは通じていたらしい。いつの間にか大男どもは居なくなっていた。
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    Excerpt: 3000人近くが犠牲となった9.11米同時多発テロから丸5年が経ちました。ニューヨークでは、朝から倒壊した世界貿易センタービル跡地の「グラウンド・ゼロ」で追悼式典が開かれました。 Weblog: 気まぐれひとりごと通信 racked: 2006-09-12 15:28